不動産投資を始める時に、勉強のために投資についての本を読んだりセミナーに参加したり、ネットで情報を集めたりすると思います。
この情報はなるべく新しいもの・自分と共通点のあるものを探して下さい。
この記事では、不動産投資の本やセミナーで失敗しないための注意点を説明します。
目次
他人の成功体験は自分にも当てはまるとは限らない
不動産投資の本やセミナーなどで、著者の成功体験を書いているものがあります。
このような内容の場合には、投資をした時期や投資の内容が現在の市況で実現可能なものか調べて下さい。
例えば、リーマンショックで不動産価格が下がっていた時期に投資をして成功した人の事例と同じことを今やろうとしても、それは実現できません。
あまりに経済の状況が違いすぎるからです。
当時は物件が安く利回りが高いけれど、融資をしてくれる金融機関が少なく、個人の資産背景が良い人でなければ投資ができない時期でした。
物件価格が高騰している現在に、リーマンショックの頃と同じ内容の投資はできません。
今は物件価格が上がって利回りは下がりましたが、不動産投資に融資をしてくれる金融機関が増え融資が利用しやすくなっています。
不動産市況や融資状況が違う中で、過去の成功体験と同じ手法で投資をしようとすると、投資そのものが実行できないか、実行できても同じように進まず失敗してしまうかもしれません。
このような時期には、過去成功体験を書いている本よりも不動産投資の仕組みや失敗事例が書かれている本を読んだ方が現実的だと思います。
過去の成功体験を書いている本は内容が誇張されていたり、重要な要素が書かれていないことがあるので注意が必要です。
資産背景や個人の属性は人それぞれ違うものです。
本には書かれていないが、著者ができた投資方法は高額の預貯金があったことで実現可能だった。などというのはよくある話です。
無料不動産投資セミナーの同調圧力に注意
不動産投資のセミナーの多くは不動産会社が主催しています。
カリスマ大家さんのセミナーでも裏で提携している不動産会社がある場合もあります。
セミナー開催の目的は見込み客リストを取るためです。
そのためセミナーでは耳ざわりのいいことを並べて、不動産投資への参入ハードルを下げようとしてきます。
有益な情報を提供していると思わせ見込み客に仕上げるため、いろいろな手法が使われていますのでセミナーには冷静な判断ができる精神状態で参加してください。
セミナーで行われる一般的な手法は下記の2点です。
①知り得た情報を外部に漏らさないよう依頼
セミナー内で知り得た情報を第三者に話すことを禁じたり、写真・動画撮影を禁じたり、SNSやブログなどに投稿をすることを禁止します。
有益な情報を特別に提供している感覚にさせる効果があります。
②集団心理を使った無言の圧力
悪質な業者側が、はじめからサクラを仕込ませておいて質問させたり、セミナー後の相談会に行列を作らせたりして「自分も参加しなければ」といった雰囲気を作ります。
無料・有料にかかわらずセミナーには開催される理由があります。
特に無料セミナーは営業とセットです。
無料なのですから営業されるのは仕方ないですが、その場で安易に購入などの判断はしないよう気をつけてください。
物件情報を集めて不動産相場の勉強をする方法

投資を始めるのは少し先だけど、物件情報だけは集めているという人は集めた情報が成約になったかどうか注意して下さい。
投資用不動産情報のポータルサイトでチェックした物件が成約になった場合、成約価格を知ることはできませんが売っていた価格付近で成約になったことは分かります。
5,000万円で売っていた物件が3,000万円で売れましたということは、ほとんど起きないからです。
これを続けて相場観を養っておけば、投資実行がスムーズに進みます。
相場観がないと現実的でない条件で物件を探し続けてしまい、良い物件購入できた機会損失や時間の浪費が起きてしまいます。
サラリーマン投資家の場合、不動産投資には余暇の時間を充てるしかありません。
家族と過ごす時間や自分の趣味の時間を使って情報を集めるわけですから、有意義な情報収集をしてもらいたいと思います。