不動産売却を成功させるためには、適正な価格で売却することが重要です。しかし、査定額は必ずしも売却価格になるとは限りません。そこで、この記事では、不動産売却で失敗しないために、不動産査定で確認する3つのポイントを解説します。
目次
①査定を依頼した不動産会社の専門分野を知る
不動産会社には、売買、賃貸、住宅、投資用など、それぞれに得意分野があります。そのため、査定を依頼する際には、まずは不動産会社の専門分野を把握することが大切です。
例えば、賃貸メインの不動産会社に売却を依頼しても、物件の売り方がわからない担当者が多く、査定すら満足にできない可能性があります。また、実需の住宅販売がメインの会社には、投資用不動産の販売ノウハウがないこともあります。
ホームページや口コミなどから、不動産会社の専門分野を調べて、自分に合った会社を選びましょう。
②査定価格の根拠を確認する
査定額は、不動産会社の担当者が、物件の立地や築年数、間取り、設備など、さまざまな要素を総合的に判断して算出されます。そのため、査定額を信頼するためには、その根拠を確認することが大切です。
具体的には、以下の項目について確認しましょう。
- 類似物件の成約事例
- 金融機関の融資状況
- 周辺環境
- 物件の特徴
また、査定額が相場と比べて高い場合は、その理由を担当者に説明してもらいましょう。査定額が根拠のない高値であれば、売却が難航する可能性が高いため注意が必要です。
③査定価格の高さで依頼する不動産会社を決めない
査定額だけで不動産会社を選ぶと、本当の査定額を提示した優良業者より媒介契約を取りたいがために、高い査定額を出した不動産会社の金額で売り出し始めてしまうことになってしまいます。
もちろん、高い価格で売れるに越したことはありません。しかし、相場より高い物件は、なかなか買い手が見つからず、売れ残ってしまう可能性が高いです。
また、不動産会社は、売主の希望価格に近い金額で売却できるように、さまざまな努力をしてくれるはずです。そのため、査定額の高さだけで不動産会社を選ぶのではなく、担当者の対応や実績なども総合的に判断して、信頼できる会社を選びましょう。
まとめ
査定額はあくまでも「売れるかもしれない金額」であり、必ずしも売買が成立する金額ではありません。不動産売却で失敗しないためには、査定額を冷静に受け止めて、自分の物件の価値を判断することが大切です。不動産査定で確認する3つのポイントを押さえて、不動産売却の成功を目指しましょう