不動産広告の問題点を解説

不動産を売却する際、広告掲載は重要です。しかし、不動産会社は広告を自社でしか行わず、他社の広告を断るケースが多いのが現状です。そのため、物件の売却が遅れたり、成約率が低くなったりする可能性があります。

この記事では、不動産広告の問題点について解説します。

不動産会社の都合で広告が掲載されない現実

不動産を売却したり、賃貸で入居者を募集したりする際に、広告の掲載について説明を受ける人は少ないでしょう。多くの場合、不動産会社の都合で広告掲載が決められてしまうからです。

インターネットで物件を探すことが当たり前の時代になりました。そのため、広告が多く載っていることは、物件を売る(貸す)うえで有利になる可能性が高いです。

しかし、不動産会社は広告を自社でしかやらず、他社の広告は断ってしまうケースがほとんどです。広告費をたくさん使う大手の会社でも、1社でできることには限界があります。早期の成約を目指すなら、他社にも協力してもらうほうが効率がいいはずです。

それでも、早期の成約よりも自社で成約することにこだわるのが不動産会社です。物件を売ってほしい、入居者を見つけてほしいと依頼を受けたのですから、自社の利益を考えながらも、依頼者の希望を叶えることが優先されるべきです。しかし、多くの場合、広告は物件所有者から直接依頼を受けた会社で、コントロールされてしまいます。

あなたの物件は大丈夫?

自分の物件がどの程度広告されているか確認するには、以下の方法があります。

  • 不動産会社に直接確認する
  • 販売・入居者募集を依頼した会社のホームページやポータルサイトを調べる
  • 他の不動産会社のホームページやポータルサイトを調べる

広告掲載がほとんどされていないのであれば、あなたの物件は不動産会社の利益のために、貴重な成約の機会を失っているかもしれません。

広告が多いことにはデメリットもある

広告が多いことは情報拡散に有効とはいえ、不動産ポータルサイトに同じ物件が並ぶことには、デメリットもあります。

  • 掲載が雑になる
  • 売り急いでいる印象を与える

デメリット1:掲載が雑になる

不動産ポータルサイトへの掲載件数にノルマを設けているや物件数をたくさん載せることを目的にしている不動産会社があります。そのため、掲載件数を達成するために、適当な写真を載せたり、物件の詳細情報を省いたりする会社が出てくることがあります。

例えば、写真は間取り図だけ、物件の詳細情報は住所と価格だけ、といった掲載は、物件の魅力が伝わらず、購入検討者の興味を引くことができないでしょう。

デメリット2:売り急いでいる印象を与える

同じ物件が複数の不動産会社から掲載されていると、購入検討者から「売り急いでいるのかな?」「何か問題があるのかな?」という印象を与えることがあります。

例えば、同じ物件が10社から掲載されていると、わかりづらいだけでなく、購入検討者は「なぜこんなに多くの不動産会社が同じ物件を掲載しているのか?」と疑問に思うでしょう。

デメリットをカバーするには?

上記のデメリットは掲載のやり方でカバーができます。

掲載が雑にならないよう不動産会社から写真や間取図、動画などを提供してもらったり、所有者側でも定期的に自分の物件の広告掲載状況をネットで検索することで雑な掲載をピックアップできます。

雑な掲載をしている会社の広告は取り下げてもらうよう不動産会社に依頼すればいいのです。

ある程度、広告が整理されれば売り急いでいる印象を与えることもなくなるでしょう。

まとめ

広告掲載の目的は購入者を見つけることで、不動産という商品の特性上、購入者は一人しかいません。

購入検討者の目線に立って、物件の魅力が伝わる掲載をしてもらえるよう不動産会社と話し合い、あなたの希望に合った広告掲載を実現しましょう。

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